心のままに

「ピンチも悩みも、人生のエンターテイメント。どうやって解決して行くのか考えたらおもしろい」とのこと。さて……

思い上がり

文章を書くカルチャーセンターの教室で、ある人が、孫が幼くして小児がんで亡くなった出来事を小説にして合評に出した。その教室は、言葉の使い方や文の構成などを学ぶところ。一人の人が、小説の内容が事実だと聞かされて、泣き出し、意見が言えなくなった。そして、内容はさて置き、作品についてシビアに意見を言う人を、感情が無い人みたいに批判する。


亡くなった話を知って、かわいそうだと思う気持ちは分かる。しかし、よく考えたら彼女だって、感情が無いような怖いことを平気でやっているのだ。……ランチでビーフステーキを食べていた。それが? と言うのか。人間が、肉を食べるために、生きている牛を無理やり殺している場面を想像できないのか。平気でその肉を食べるのは、自分が殺したも同然だ。


牛のことに限らない。皆、どこかで感情をコントロールしながら生きている。自分だけ豊かな感情を持っているなんてのは、無知の思い上がり。彼女、血の流れる生肉を頬張っていて、よく言うよ。

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