狂った指令
本来、生物とは、生命の維持に必要最低限の量の食糧しか食べなくてもよいように、体ができている(らしい)。体に必要なものだけをわずかに食べていれば、体内で栄養素を効率よく使って、健康で頑強な体を保てる(らしい)。
ところが、今や人間の脳は、食べる必要がないものも「食べたい」と指令を出してしまう(らしい)。そして、狂った指令を出し続け、中毒になってゆく(らしい)。
これって、食べ物に限らないなあ。愛情をかけるものへの執着(勝手に好きになってて)、欲しいものへの執着(どんだけ持てば気がすむのか)、嫌いなものをとことん遠ざける執着(殺そうとするぐらいに)……等々。こんな指令を出す脳を誰がコントロールするん?